2013年8月30日金曜日

サッカーと日本



6月4日埼玉スタジアム、終了間際の90分、本田選手がPKを決めたとき日本中が歓喜の渦に包まれた。日本は3大会連続のワールドカップ出場を決めた。
日本サッカーの歴史はまだ長くない。日本のプロリーグであるJリーグが発足してからまだ20年しか経っていない。それまでは日本で一番人気のあるスポーツは野球であったが、Jリーグができ、サッカー人気に一気に火がついた。
三浦知良やラモスルイといったスター選手の存在は大きく、また、世界で活躍した外国人選手たちが世界の凄さを日本に教えてくれた。
その当時の日本代表はまだまだ強くなかった。アジアの強豪の一つには成長したが、ヨーロッパや南米のチームと肩を並べて勝負できるなんて誰も思っていなかった。
あれから20年が立ち、まだまだブラジルやスペインなどといった世界の強豪国と比べると実力に差はあり、まだ優勝を狙うのは難しいが、それでも確実に日本代表は強くなった。
マンチェスターユナイテッドで活躍する香川や、インテルの長友、ACミランへの移籍が噂されている本田選手など、世界のトップチームの中でも活躍する日本人選手が出て来たことは本当に同じ日本人としてうれしいことだ。
一時はサッカーの人気が衰退したが、今は日本代表が強くなって来たことで再びサッカー人気が盛り返して来ている。
来年のワールドカップで活躍する日本代表をぜひとも見てみたい。

2013年8月27日火曜日

表現の自由と教育



非喫煙運動の推進団体であるNPO法人「日本喫煙学会」が現在公開中の日本を代表するアニメクリエーター宮崎駿の最新作『風立ちぬ』に要望書を提出したことが物議を醸しています。要望書の内容は、映画の喫煙シーンに対する苦言で「未成年の喫煙を助長するおそれがある」とタバコの描写に対して留意するように述べています。
しかし、映画の舞台となっているのは第二次世界大戦前の昔であり、過去のデータでは男性の喫煙率が84%にものぼるという時代でした。ネットではこの要望書について「映画の世界とリアルの世界を一緒にするな」と表現の自由を規制することに対する批判の声が続出しています。有名な脳科学者の茂木健一郎さんはtwitterで「禁煙を推進したい人は、自身で広報活動、Public Relationsに精を出せばよい。誰もそれを止めない。しかし、他人が作った映画の表現、違う時代の場面の描写にまで口を出す権利があると思うのは、勘違い。禁煙ファシズムだと言われても仕方がない」と非難しています。
島根県松江市の教育委員会が「はだしのゲン」という原爆の恐ろしさを伝える有名な漫画を「描写が過激である」として児童に貸し出し禁止を学校に要請していたことが同じく非難を集めています。
私自身、小学生のころに学校の図書室でこの漫画を読み、原爆の恐ろしさを学びました。確かに残虐なシーンの多いマンガではありますが、だからこそ戦争の悲惨さを学ぶことができました。日本人なら誰もが知っている有名な作品ですが、日常生活の中でもっと描写の過激なマンガや情報などいくらでもあり、松江市の教育委員会の判断はおかしいと言わざるを得ません。
教育という言葉の名の下に表現の自由が狭まってしまうことはとても恐ろしいことです。行き過ぎた教育で子供たちを保護しても、悪い情報にただ目隠しをしてきただけで、正しい判断のできる子供が育つとは思えません。
何が正しい情報なのかを判断できるような教育がそれよりも必要なのではないでしょうか。

2013年8月26日月曜日

花火大会と夏



日本の暑い夏に欠かせないことの一つが花火大会でしょう。夏になると全国各所で大きな花火大会が開催され、毎回何十万人という人を動員しています。花火大会では浴衣や甚平を着て下駄や草履を履いて鑑賞するのが昔からの日本人のスタイルです。会場には様々な出店が溢れ、何を食べようか迷ってしまいます。日本人はなぜこんなにも花火が好きなのでしょうか。
日本人の愛してやまない花の一つに桜の花があります。桜の花は1年間の中で春にわずか2週間 だけその美しい淡いピンクの花を咲かせます。桜の花の開花が春の訪れを感じさせます。日本人は短い期間に美しく咲き誇り、私たちに季節を伝えてくれるこの花にいい知れぬ儚さと美しさを感じるのです。花火や桜の花は文学の中でしばしば「人の一生は花火のようだ」とか「人の一生は桜の花びらのようだ」のように人生の儚さを表す例えとしても使われます。「短く太く生きる」という表現があります。ロウソクから来ているのですが、人の一生をロウソクに例えて、小さな光を放つ長く細いロウソクよりも、燦々と輝く短く太いロウソクの 方がしばしば好まれます。
花火や桜の花のように例え短い命でも精一杯輝こうとする一生は日本人にとってとても美しいものなのです。